2,902名の購読者のみなさん、こんにちは。
今日はApple Vision Proについて。
今回ぼくは、Apple Storeでのデモを通した「カスタマーエクスペリエンス」に焦点をあてて書きます。
この商品を通じて、Appleがどのように消費者との関係を作っていこうとしているのか?
みなさんのようなコンテンツクリエイターはファンとどうやって向き合うか?
きっと役に立つはず。
📚本日のトピック
さすがにApple Vision Proの説明はいらないよね?
ネットの情報は偏っている
簡単には使わせませんよ
予約がとれない
いざ出陣
マンツーマンの徹底指導
家で使いはじめるところからスタート
体が動いてしまう人、いるよね?
メインで見せたいのは映像体験
ビジネスパーソン向けではない?
焦るな。焦らせ。(あせるな。じらせ)
🥽さすがにApple Vision Proの説明はいらないよね?
2月2日、ついにAppleからヘッドセットデバイスが発売された。
ネット上でもおおいに話題になっているので、さすがにみなさんも知っているはず。
これを知らない人はさすがに、次のトレンドに波乗りできてなさすぎ(笑)。
ソフトバンクの孫さんの言葉を借りれば、
悔い改めた方がいい
とまぁ、冗談はさておき。
このデバイス、現時点ではアメリカのみの発売となっており、日本では24年後半にローンチ予定とのこと。
これを読んでいるみなさんの中でも、現時点でリアルに体験したことあるひとはほとんどいないはず。
💻ネットの情報は偏っている
この2週間、特にSNS上でたくさんのApple Vision Pro利用シーンや体験についての情報がでている。
みなさんも、テスラで自動運転をしながらデバイスを操作するこの動画を見たことがあるはず。
※ちなみに、アメリカでは全50州で「運転中のヘッドセット装着」は違法(笑)。
このバイラル(=口コミ)で「勝手に」ユーザーに商品を拡散・広告させるのはAppleのもっとも得意とするところで、今回もうまくいっていると言えるでしょう。
このへんは、広告費を使わないことで有名なテスラもうまい。
ただネット上を見ていてぼくが感じたのはこれ。
商品レビューはそろそろおなか一杯だな
ほかの情報が知りたいな
なので、いまさらぼくが商品をレビュー・発信したところで、みなさんも「ふ~ん、またか。もう見飽きたで?」で終わってしまうと思ったのです。
😀簡単には使わせませんよ
現地アメリカでは現状、Apple Storeであっても誰もが自由に触って使えるわけではない。
きちんと事前に予約をして、ようやく現地で体験ができるような導線になっている。
この「欲しくても手に入らない」焦らし感を演出するのがとにかくうまい。
そして、このApple Store現地でのカスタマーエクスペリエンス(体験)を日本語で発信している人はぼくのみる限りほとんどいなかった。
ならばということで、ぼくが自分で体験記をみなさんにお届けしようと思ったわけです。
まだアメリカでしか発売されていないApple Vision Proだが、日本でもどうやってか入手し、SNSやユーチューブで日本語発信している人はぼちぼちいる。
日本語での商品レビューを知りたい人は、ぼくのニュースレターではなくそちらを参考にした方がいい。
ではさっそくどうぞ。
😢予約がとれない
まず、なかなか予約が取れない。
ぼくがデモ体験をしたのは平日の2/15朝10:30。
しかし、予約をしたのは1週間前の2/9。
1週間待ち。
週末に行こうものなら、2/24が最短だった。
ここでも焦らし効果が最大限に発揮されている(笑)
📣いざ出陣
さぁ、いよいよデモ当日。
興奮のせいか、心なしか前夜の眠りも少し浅かった気がする。
ストア内に入って、予約があることを告げると、デモスペースに案内される。
しかし、そこにはなんとたった4名分のスペースしかない。
1セッション=30分のため、4名 x 30分 x 2セッション = 1時間あたり8名しかデモ体験ができないようになっている。
ストアの営業時間が10-20時の10時間とすると、1ストアあたり1日でたった80名しか体験できない。
そして、日本のみなさんもわかると思うが、Apple Storeはそこら中にあるわけではない。
ぼくのいるワシントン州でもたった6軒。
つまり、1日で約500名しか体験ができない。
こりゃ、予約が取れないわけだ。
「触りたい、体験したい。でも簡単にはできない」という需給のバランスを意図的に崩しているところがさすが。
🖊マンツーマンの徹底指導
案内されたところで待っていると専属のスタッフがついた。
お隣のデモの様子をパシャったがこんな感じ。
ゆったりしたスペースでマンツーマン、前述の通り最大4名+4スタッフしか座れないようになっている。
報道によると、発売の数週間前、各Storeのマネージャーレベルが一斉に集う研修があったとのこと。
おそらくここで、Vision Proの使い方をマスターし、各Storeのスタッフに落とし込んだと思われる。
🏠家で使いはじめるところからスタート
ぼくは普段はメガネやコンタクトをつけているのだが、まずは専用のマシーンで度数などをチェックして、自分用のVision Proにカスタマイズしてくれる。
そして待つこと3分ほどしてようやくVision Proが運ばれてきた。
さっそく装着すると、まずはWELCOMEの文字とともにお出迎え。
そこから、スタッフとおしゃべりをしながらログインや設定を整えていく。
ぼくはMeta Questの利用経験があるが、ほとんどの人にとってはヘッドセットデバイスは未知のもの。
そんなまったく新しい領域だからこそ、最初からしっかり・丁寧にレクチャーしていく。
ログイン設定も済んでいる準備完了のデバイスを「はいどうぞ、使ってください」ではなく、いの一番から一緒に体験させるという点がキモ。
ここまでやれば、家で自分一人で開封した場合も問題なくできるだろう。
🚙体が動いてしまう人、いるよね?
ここから15分ほどは、どんなことができるかのレクチャーとなる。
この点に関しては、SNS上でたくさん情報が出ているのでここでは書かない。
基本的には指先だけの動きで操作はできる。
ただぼくはどうしても、うでや体が動いてしまい、スタッフからも「指だけで大丈夫ですよ~」と何度か言われてしまった(笑)。
ぼくは昔からそうなんですが、マリオカートとかでもどうしても体が動いちゃうんですよね・・・
こういう人いませんか?(笑)。
📷メインで見せたいのは映像体験
また、このデモで印象的だったのはほとんどの体験が写真や動画を通じたものだったこと。
空間(AppleはこれをSpacial computingと呼んでいる)の中でどのように写真が見えるのか、動画の中に入っていく没入感、映画を見ているときの臨場感など、視覚的なすばらしさを訴えてくることに特化していた。
そういった意味ではやはり、TiktokやYoutubeを中心とした映像ファーストの現代のSNSは納得できる。
たしかにそれはそれでスゴかったのだが、個人的には少々物足りなさを感じた。
というのも、
📓ビジネスパーソン向けではない?
おそらくこのデモの目的は、一般的な消費者にVision Pro及びヘッドセットデバイスの将来性を普及させることがメインになっている。
なので、最もインパクトのある視覚的な体験を前面に出している。
しかし、ぼくのようなビジネスパーソンの場合そこよりもむしろ、キーボードをタッチしているときの操作感や画面を複数枚並べた時の仕事の快適さなどを知りたかった。
とくに、ぼくのような文字の書き手であり、読み手でもある人はこの辺の使い勝手をもっと確認しておくべき。
このあたりに関するレクチャーはほとんどなかったので、こちらから逆にもっと聞くべきだったと反省している。
🔥焦るな。焦らせ。(あせるな。じらせ)
ではそろそろ総括。
とにかくAppleは焦らすのがうまい。
昨年6月の発表にはじまり、ちょこちょこと情報を小出しにしては、まだ出さない。
挙句の果てに、ローンチしてもまだ触らせない。
じっくりと消費者をいたぶりながら(笑)、ようやく体験できる。
この間に、我々はすっかり欲しくなってしまっている。
個人クリエイターの中にも、結果が出なくて焦るっている人もいるかもしれない。
でもとにかく時間をかけながら、確実に関係性を作っていく方が大事な気がする。
「気がついたらあなたのコンテンツを消費せずにはいられない。」こんな状況を作ってみたいものである。
ということで本日は以上です。
✨今週のひとこと
最近、改めて思っているのは「一次情報」の価値がどんどん輝きを増す時代になっているなということです。
今の世の中にはAIが大量生産したかわいい女の子のダンス動画だったり、事実情報だけを羅列したきれいな文章がたくさんある。
でもそれよりもぼくは、あなたしか語れないこと、あなたが実際に体験したこと、の方がはるかに見たい。
今日の記事はそんな想いをこめて書きました。
ぼくが体験した・ぼくしか生み出せないコンテンツ、かつ受け手に学びや発見があるものをどうやって作っていくか。
う~ん、難しいですね(笑)。
ぜひコメント欄で感想をきかせて下さい。
⤴ニュースレター人口増えてます
今週はあらたに以下2つのニュースレターがスタートしました。
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ということで本日は以上です。
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