こんにちは、くろますおです。
今日はアメリカの医療費の話をします。
※医療についてはセンシティブかつ細かい内容ですが、あくまでもぼくの肌感の話として読んでください。
なんでいきなり医療の話なのか?
今、嫁が臨月なんです。
で、先ほど定期健診から帰ってきたんですが、
子宮口がもう2センチくらい開いてるらしい
とのこと。
おいおい、今週のニュースレターまだなんも書いてねぇぞ。
いつもみたいにリサーチして書く時間ねぇかも・・・
という状況なので、サッと書く。
アメリカの医療費高すぎ
第一子が生まれた時のレシートを引っ張ってきた。
産前検診とか、産後検診とか、すべて込みの1年間のざっくり費用。
保険適用前:5.8万ドル(当時のレートで約600万円)
保険適用後:4,000ドル(42万円)→これが実際に支払った金額
出産当日の費用が以下。
無痛分娩(アメリカではこれが一般的)の麻酔とかがべらぼうに高い。
保険適用前:4.2万ドル(440万円)
保険適用後:2,700ドル(29万円)→これが実際に支払った金額
とにかく子どもを産み、育てるというのはお金がかかる。
先日、子どもが高すぎて経済的自由がどんどん遠のくという話をVoicyでもしましたが割とマジ。
⇒ぶっちゃけ子どもいなかったらとっくにFIREしてるしという話
いったい今回はいくらかかるんだろうか・・・
前回と比較して円安が進んでいるので、円換算は結構ヤバい価格になるかも。
保険にも松竹梅ランクがある
保険適用前・後でなんでこれだけ価格差があるのかというと、入っている健康保険にも「ランク」があるから。
ざっくりいうとランクが高ければ、毎月の保険料は高いが、ディスカウント幅が大きい。
低ければその逆。
入る保険は、会社員の場合は雇用主が提供していて、年に1度だけ変更ができる。
このプランも雇用主によって違う。
GAFAMなどの大企業のプランはさすが、良いプランだと言われている。(福利厚生全般いい。)
なので、出産で必ず大きな出費が出るとわかっている年はランクの高い保険にあらかじめ入っておいたり、そのほかの年は低いものに入ったりするのだ。
この辺の計画はぼくの周りはけっこうやっているので、アメリカにきた当初はおどろいた。
なぜアメリカ人のマネーリテラシーは高いのか?
ぼくはアメリカ人はマネーリテラシーが比較的高いと感じている。
オフィスでフツーに株やビットコインの話をする。
そしてそれは、このようなバカ高い医療費も背景にあると思っている。
これだけ高いと、計画もなくポンポン産めるわけがない。
少なくとも我が家はムリ。
人生設計や家計プランの見直しを定期的にしていかないと、ノタレ死ぬのだ。
ちなみにイーロンマスクは10人くらい子どもがいるはず。
もちろん母親はそれぞれ異なるが。
あのクラスになれば、医療費なんて気にしなくてもいいのだろう。
なぜテック企業が医療分野に参入するのか?
こう見ると、金額面でいかにアメリカの医療がイカれているかわかるだろう。
具体的な金額は忘れたが、とにかく医療市場がめちゃくちゃデカい。
医者や製薬会社を筆頭に、医療産業は大きいし、市民を食い物にしてむしり取る。
だからこそ、Apple(彼らはヘルスケア分野と呼んでいる)などのテック企業がこぞってこの市場を狙っているのだ。
あなたがつけているアップルウォッチやiPhoneで心拍数や睡眠、食・運動習慣をはかり、そこから取ったデータを使い、AIを絡めて色んなサービスを提供してくる。
また、医療機関や研究者からしたら、この膨大なデータは喉から手が出るほど欲しいだろう。
さすがApple、便利やわ~
で済まさずに、その裏には彼らなりのなんらかのマネタイズプランがあるということは頭の片隅に入れておこう。
情報(データ)は力なり。
日本は恵まれてる
日本オワコンとか何とかいうけど、めちゃくちゃ住み良い国だと思う。
外に出るとなおさら感じる。
医療費もそうだし、産んだ後の育休制度などもアメリカとは雲泥の差だ。
もちろんアメリカにも良いところはあるし、結局はどこに行っても長所と短所はある。
大事なのは、どこにいても個人としてやっていける能力だと思う。
ぼく自身もこれをもっと高めなければと思っているし、このニュースレターやぼくの発信を通じて少しでもみなさんの個を磨く役に立っていたらうれしいと思う。
2023年お疲れさまでした
このニュースレターが配信されているのは、日本時間12/31の夜9時ころだと思う。
ぼくのニュースレターを読んでくれて本当にうれしい。
毎週けっこうヒーヒー言ってるけど、読者のあなたがいるからなんとか頑張れている笑
また2024年も書いていくつもりなのでよろしくお願いします。
ではまた。
第2子が臨月とは、お忙しい年末になりそうですね。
アメリカの医療状況は本当にクレイジーなほど高いですよね...
お隣のカナダでは国民皆保険で出産に関わる費用はゼロ。
日本から見ると「海外では〜」という言葉でまとめられてしまいますが、国ごとによって全然違います。
アメリカは医療においても完全な自由市場で、保険会社が保険料を上げることで、ヘルスケア・サービス側が医療費を上げることができます。
一見透明性があるように感じますが、実際はブラックボックスで、施設によって本当に値段が違います。
良い医療は本当に高いですが、確実に良い医療が受けれます。
一方、日本では、医療費が安いものの、専門医の技量が保証されていません(残念なことに、日本では専門医を持っていても独り立ちできていない外科医はたくさんいます)。
日本だと保険診療が薄利多売設計になっているため、数でしか利益を上げることができず、質がおざなりになってしまう懸念はあります。ただ、日本人生来の真面目さが機能しているため、なんとかその辺りは保たれています。とはいえ、それもそろそろ限界が来そうです...
長くなってしまいましたが、奥様、ご家族含めて穏やかな年末年始をお過ごしください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
くろますおさん、みずぐっちょです。
今年も一年お疲れ様でした。いつも素敵なVoicyをありがとうございます😊
来年は私もニュースレターと音声配信に挑戦しようと思います!
日本では医療業界はまだまだIT化が進む余地がたくさんあり、医療者としてそこに切り込めたらなと思います。
短いですがありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
奥様と2人目のお子様のご健康をお祈りしております。